Afke Golsteijn
アフケ・ゴルステイン
2003年、Rietveld Academie Amsterdamを卒業。生体物質について関心を持っていたアフケ・ゴルステインは、剥製術の講義を受けており、また、アカデミーでは、ガラスやテキスタイルの細工法や銀細工について勉強します。
アフケ・ゴルステインの作品は、ガラスやシルバー、テキスタイルなどの素材と剥製との組み合わせによって生まれます。もっとも有名なのは、ウサギを使って作品で、その耳に繊細な刺繍を施したものや、シルバーのイヤーピースを埋め込んだものなど、独特の美意識が窺えるものが多いです。
作品の総合的なテーマは「Fantasy vs Reality」。幻想を現実化したとき、どんな事がおきるか、現実と幻想とはどう比較できるのか、そして、真実は幻想を通じて色付けされたモノだというそのテーマに基づき、動物(剥製)が使われています。それは、人間の性格、あるいは寓話やおとぎ話のキャラクターとして用いるのです。
2001年にGenomineerd Dutch Design Award受賞、その後展示会への参加をスタート。2004年になると、パリやロンドンで個展も開催します。2005年のミラノサローネ期間中、ミラノのAnytimesoon.nl Galerieにてエキシビジョンを行いました。剥製インテリアが静かに注目されている今、エキセントリックな彼女のデザインワークは話題を集めています。
Ophelia
作品名は、シェイクスピアの悲劇「ハムレット」でハムレットの恋人として登場するオフィーリアから。常に大量のゴールドを身につけていた彼女の姿からヒントを得たという皮肉のこもった作品です。
Sleeping Hare
「眠っているノウサギ」というタイトルで、そのウサギがゼッケンを付けているのは、寓話「ウサギとカメ」からの発想からです。
Fake
ガラスの木に留まる小鳥の剥製。ゼンマイ仕掛けのおもちゃのように、背中にはネジが付けられています。