パトリシア・ウルキオラ「Comback Chair」

18世紀のイギリスの椅子を、現代バージョンに蘇らせました。

2010年のミラノサローネでカルテルから発表した「Comback Chair」です。デザインはパトリシア・ウルキオラ。彼女いわく「ずっとコンテンポラリーな仕事をしてきて、5年くらい前から、記憶のなかにあるタイポロジーを形にしたい、小さい頃家にあったような懐かしい椅子を作りたいと思い始めたの。アメリカの田舎にまで普及しているこの椅子は、木でつくるとすごく高価で普通に買える値段では無くなってしまう。だから、カルテルにもちかけてマットなプラスチックで作ったの」と言っています。パッと見は昔なつかしの印象を受けますが、プラスチックを使用していることにより、現代的な椅子に生まれ変わっています。